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技術士 二次試験対策【添削LIVE】選択科目Ⅲ 

論文添削
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ランキング第1位 -観光-チェックバック③

【 技術士 二次試験対策】

最近、投稿論文が被りますねぇ。今回は、ランキング1位そして先日に引き続いての「観光」のチェックバック③をお送りします。

国土交通省では、「観光立国推進基本計画(第4次)」において観光をポストコロナの成長の柱として位置付けています。また、コロナ前後の課題を踏まえ、持続可能な形で復活を目指しています。このような考えの下、「持続可能な観光地域づくり」「インバウンド回復」「国内交流拡大」を戦略的に進めています。
このような方針に基づき、次のような施策が位置付けられています。

【持続可能な観光地域づくり】
■観光地・観光産業の再生・高付加価値化
■観光DX、観光人材の育成・確保
■持続可能な観光地域づくりのための体制整備等
【インバウンド回復】
■コンテンツ整備、受入環境整備
■高付加価値なインバウンドの誘致
■アウトバウンド・国際相互交流の促進
【国内交流拡大】
■国内需要喚起
■ワーケーション、第2のふるさとづくり
■国内旅行需要の平準化

このように施策が体系化されていますが、建設部門ではこれらの施策を「整備」や「都市づくり」といった視点で再整理する必要があります。これらの整理は、論文作成前の骨子づくりで行うことをお勧めします。


(1)観光立国実現の課題
1)いかにグリーンな観光を促進するか
 魅力ある自然環境や文化遺産を活用するグリーンツーリズムは、自然体験できる旅行として注目されており、山村地域の活性化に繋がる。しかし、ツーリズムを活性化するために、新しい施設や道路整備を行うことで、環境破壊につながる恐れがある持続可能な観光の観点から、いかにグリーン観光促進の環境整備を進めるかが課題である。

① グリーンツーリズムは、農山漁村に滞在し農漁業体験を楽しみ、地域の人々との交流を図る余暇活動のことです。そして、グリーンな観光は、地球環境に配慮した観光のことです。よって、グリーンツーリズムの例示は、あまりふさわしくないと思います。この場合は、エコツーリズム(地域ぐるみで自然環境や歴史文化など、地域固有の魅力を観光客に伝えることにより、その価値や大切さが理解され、保全につながっていくことを目指していく仕組みです。)の例示の方が良いかもしれませんね。
② この部分を冒頭に持ってきて、①の例示につなげると良いと思います。順番を整理すると、環境破壊懸念→エコツーリズム普及が必要→グリーンな観光促進の環境整備で整理すると分かりやすくなると思います。
③ 「持続可能な観光の観点」→「持続可能性の観点」

2)いかに観光DXを推進するか
 デジタル技術を活用したデータ解析の需要予測は、旅行者ニーズを把握するとともに、観光産業の利便性と生産性を向上できる。しかし、新型コロナの影響で観光関連産業は債務比率が高まり、DX化に向けた投資が不足している。設備投資の観点から、いかに観光DXを推進して生産性を向上するかが課題である

④ 抽象的で、イメージが共有できないです。
⑤ 削除
⑥ 「需要予測は、・・・把握する」になっています。よって、「把握する」→「把握できる」となります。主語述語の関係は、いつも注意して作文しましょう。
⑦ 観光産業の利便性が分かりづらいです。観光の利便性なら理解できます。しかし、後ろの生産性にも「観光産業の」がかかっているので、「観光の生産性」ではおかしな表現になってしまします。前段でニーズ把握といっているので、ここは利便性を削除して生産性のみに言及してはどうですかね。
⑧ 設備投資は手段なので観点と言えるか疑義があります。また、タイトルはDXの推進になっているのに、文中では生産性の向上が課題になっています。これらの状況を踏まえると、「生産性の観点から、観光DXの推進が課題である。」となるのではないでしょうか。

3)いかに観光インフラを整備するか
 ポストコロナを迎え国内の旅行者やインバウンドの増加が予想される中で、オーバーツーリズムの発生が懸念される。旅行者の受け入れの観点から、いかに観光需要に対応したインフラを整備するかが課題である。

(2)最も重要な課題と解決策
 3つの課題のうち、「いかに観光インフラを整備するか」を最重要課題として、以下に解決策を示す。
1)移動を確保するインフラ整備
①駐車場整備
 パークアンドライドの整備や、駐車場配置適正化区域を定め観光エリア外に駐車場整備を誘導するなど、観光地への自動車流入を抑制する。
高速道路整備
 高速道路から観光地のアクセスを容易にするため、スマートICの整備を進める。ドライバーの休憩を促すため、ETC2.0が有する高速道路の一時退出機能を活用し、道の駅などの休憩施設へ誘導する。
公共交通整備
 公共交通機関は、観光各地へ向かうフィーダー交通と主要交通をシームレスに繋ぐため、駅前広場やバスターミナルの交通結節点を整備する

⑨ 移動はすでに確保できているので、「快適な」など機能向上させる意図を追記いたほうが良いと思います。
⑩ 前述に「整備や」とあるので、ここも名詞の形にしておきましょう。また、これらが手段であることを明記するため、「・・・こと等により・・・」としてはどうでしょうか。
⑪ 高速道路そのものの整備というより、スマートICの整備ではありませんか。
⑫ ここも、交通結節点の整備ではないでしょうか。
⑬ 「公共交通機関は・・・整備する」になっています。この部分は削除。
⑭ 手段の明記が必要です。また、フィーダー交通を導入するのではなく、シームレスに繋ぐとありますので、交通結節点の機能強化ですかね。よって「・・・などの整備により、交通結節点の機能を強化する。」でどうでしょうか。

2)情報を提供するインフラ整備
①高速通信網整備
 通信網整備は、観光地の景観に配慮するため、電線共同溝や軒下配線による無電柱化を推進する

⑮ スペースないかもしれませんが、整備目的を書いた方が良いと思います。また、電線類地中化による景観配慮は、工夫点です。このため、やることが書いていません。よって、冒頭に「観光情報の入手・発信を容易にするため、高速通信網を整備する。」を加えてはどうでしょうか。さらに、「通信網整備は、・・・推進する」になっています。このことから、「通信網整備に当たっては、・・・により無電柱化する」としてはどうでしょうか。

②サイン整備
 インバウンド需要に対応するため、多言語表記されたサイン整備を進める。電線共同溝の路上変圧器とサインを一体化し歩行空間の快適性を確保する。
③FREE-WIFIの整備
 観光地でのモバイル通信を可能にするため、WIFI環境を整備してユビキタス確保する。

⑯ モバイル通信できるところがほとんどではないですか。よって、「モバイル通信サービスを向上させる」にしてはいかがでしょうか。
⑰ タイトルに合わせるため、「FREE-WIFIスポットの」としてはどうでしょうか。
⑱ これも現状存在していることを加味し、「整備を拡大し」としてはどうでしょうか。
⑲ 「を」追記。

3)観光地の新たな魅力を創出するインフラ整備
①街路整備 
 駅前のトランジットモール化で歩行者や自転車に優しい空間を創出する。このウォーカブルなまちづくりを進めることで回遊性を高めて賑わいを向上する。

⑳ 「駅前の」→「駅周辺を」
㉑ 「することで」を追記。
㉒ 「空間整備により、」を追記。
㉓ 削除。
㉔ 「向上」→「創出」。

②コワーキングスペースの整備
 観光地で働きやすい環境を提供してワーケーションが可能なオープンスペースを整備する。テレワークを可能にするため、観光地の高速通信網の整備に合わせてワーキングスペースの通信整備を充実する。

㉕ 外で仕事するのですか。イメージが良く分からないです。
㉖ コワーキングスペースの間違いですかね。また、コワーキングスペースの必要性が説明されていないと思います。

(3)解決策で生じる波及効果と懸念事項への対策
1)波及効果
 景観向上の無電柱化で地震時の電柱倒壊や風水害を防止できるため、観光地の防災力が向上する。また、ウォーカブルなまちづくりで脱炭素社会が促進される。

㉗ 削除。

2)懸念事項と対策
 観光インフラの整備には、事業コストの増加が懸念される。対策として、地域公共交通やWIFI環境、観光地の整備において、既存ストックを有効的に活用し、限りある予算を適切に配分する。必要な施設には集中的に投資する観光マネジメントで整備を進める。

※このセクションは、分かりやすいです。

(4)業務遂行で必要となる要件と留意点
 業務にあたっては、常に社会全体における公益を確保する観点と、安全・安心な社会ストックを構築して維持管理し続ける観点を持つ必要がある。業務の各段階で常にこれらを意識するように留意する。以上

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